浜口浜村

私が初めて浜口浜村を見たのが2011年1月16日の『どうにかなるライブ・つぶぞろい』でした。そのライブはたまたまお友達に誘われていったライブでした。だから出演者もほとんど知らなかった。

知っていたのは、我人さんや西村深村くらいだった気がする。その中で浜口浜村や三四郎、ラブレターズ、永野さん、脳みそ夫さん、エレファントジョンぽ〜くちょっぷなんかを見ていた。今考えたらすごい豪華なメンバーだった。

だからこのライブに誘ってくれたお友達には今も感謝でいっぱいです。

 

でもそこで浜口浜村にハマったわけではなかった。だからそのあと無期限休養していることも知らなかった。

 

2年後の2013年1月22日『Maseki Geinin Collection 2013冬』が浜口浜村の2度目だったと思う。この時には浜口浜村と認識してネタを見ていました。そのあとは、つぶぞろいファイナルやウルトラCなんかで見ていて5月に初めて若武者に行きました。その時は三四郎・浜口浜村ザンゼンジ・ドリーマーズがずっと一緒のイメージでみんな面白いなぁって思っててこの人たちが出るK-PROライブ行こうと思って見に行き始めました。そんなたくさん見に行けるわけではなかったけど、この4組は一緒になることが本当に多かったから若武者だけじゃなくトッパレやSSLやyardとか見に行っていた。

特にyardはみんなよくツイートするからご存知の方も多いけどこの時のyardは最高に面白かった、泣き笑いしてお腹抱えて笑ってこんな楽しいライブあるのか!って感動したライブでした。みんなでwow war tonight歌ってたこととかいまでも思い出す。

 

2014年になってその中でも浜口浜村が気になるようになってきた。その時には浜浜もブルーメンバーになっていたのでブルーは行ける時は毎月行くようにしていたし、K-PROさんのライブで見たり、VBM2+あの高円寺2で初心を見た衝撃や、VBC+での最高のコント、リターンズでの三四郎とうしろシティと一緒に中MCしていたこと、この年はハーベスト大賞もあったり、ザマンザイの1回戦の前日に出たライブで漫才じゃなくてコントをやったんですそれが衝撃的にかっこよくて、なんだよずるいよ最高だよって思った。そんな感じでなんとなく今この人たちを見てないと後悔するんじゃないかって思うようになっていつの間にか行けるライブはなるべく行こうとなった。

カラオケナイトの浜村さんはとってもかっこよくて酔っ払って寝てしまったり土下座したりしてたけどなんかそれもすごく浜村さんらしいなって思った。

わたしは仕事の都合もあり大阪3組を見に行くことはできなかったから、前日のバカ爆を見に行きました。終わりに大阪頑張ってと声かけると、大荷物持った浜村さんがぷんぷん怒っててこの人に持たさえれてるんすよ!ってその横でもっと大荷物持った浜口さんがニコニコしていた。その大荷物はね明日お客さんみんなを楽しませるものなんだよって思って勝手にワクワクしていた

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(ごめんなさい、こっそり盗撮してました。でもどうしても残しておきたい姿だったから許してくださいね)

 

8月末のとある日のニコジョッキーで衝撃の話しが出ました。滝沢さんがぽろっと言ってしまった、認定漫才師になれなかったら浜口さんが辞めるという話し。そのあと一週間ほど泣いてばかりでごはんも食べれなくて4キロくらい痩せてしまって、わたしこんなに浜口浜村が好きだったんだなってびっくりしたのを覚えている。

ファンなんて応援することと祈ることしかできない使い物にならないものだってわかっているけどそれでも少しでも何かになればって、縁起チョコあげたり神社にお参りに行ったりしていました。

そんなある日、認定になれたことは本人たちはわかっていてまだ内緒の時なんかの拍子に『これからもがんばらないといけないから』って言葉を聞けた時、あっ大丈夫だ認定になれたんだなってこっそりホッとしていました。でもちゃんとした言葉で聞いたわけではないからずっと不安でした。認定の収録に行ってテレビでは編集されているけどあの場だと小さい画面にいっぱいの芸人さんがうつるのを見て見つけるしかなかった。前に出て目立つ三四郎に赤Tシャツ白ジャケットがはえるモグライダーはすぐ気付いたんだけど、浜浜が見つけられなくて、どこいるの?もしかしていないの?って不安になってた時、カメラが横にシュッと動いた時に一瞬浜村さんが見えたんです。そこでホッとしてしまって収録始まったとこなのに泣いたのを覚えています笑。

まさかの年収順に呼ばれるっているだからいつ出てくるの?まだかなって思ってて、やっと出てきた浜浜が選んだネタが空手でした。もう最高だった、素晴らしかった。ここでこのネタやるなんてかっこいいなって思った。MCの方との絡みは浜口さんの木くず出川さんが最高に面白くて、カメラに背中向けるの気にしないで爆笑するトップリードやニコニコ見ている相田さんのことはしっかり覚えてる。

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サーキットルミネで正直うけが良くなくてものすごく落ち込んでる浜村さんが心配で、浜口さんはいつもニコニコしてて、とりあえず認定バッヂを箱にも入れず大胆にポケットに入れてる浜口さんに驚いたしほんと凄い人だって思った。

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祇園でのサーキット、それまですごく落ち込んでたしすごく悩んでいたんだと思うけど祇園ではしっかりうけてた浜口浜村

そのあと、浜村さんから前向きな話しを聞けた時どれだけホッとしたことか。

 

ナイツさんの独演会での靴下漫才、浜村さんのダメ出しで靴下を変えた浜口さん笑。

ダイナマイト関西で凄い人たちと対戦する浜村さんはとても楽しそうで。

2014年は盛り沢山な1年になりました。

 

2015年相変わらずライブは多くてでも変わらず見ていないといけない気がしていたのでほとんどのライブ見に行きました。

咄人なのに喋らないネタをやった衝撃、2月に地元のテレビ西東さんの収録は何があっても行くんだと!でもこっそり見てこっそり楽しもうと思っていたら、当日東京駅で浜村さんに会ってしまったり、次の日にはいましたよね?って浜口さん言われるしで全然こっそりじゃなくて恥ずかしかった、でも見に行ってよかったなってすごい楽しかったから。

ナゾトキライブは浜口さん本当に楽しそうで、ずっとぼけてて幸せそうで、MCの山里さんにぐっちゃんって呼ばれた時には泣きそうになりました。浜口さんのツイートでもだしニコジョッキーでも楽しかったとすごい笑顔で話していてよかったって思いました。

吉本さんでのライブでも呼ばれるようになったり、今までと違う2人が見れて楽しいなって思うことも増えました。

あと大好きだった骨ライブ、どの回も全部面白くて全部浜口浜村で全部大好きで、なんだかわかんないけどあったかい、2人が作るライブはすごくあったかかった。そこに出るゲストの芸人さんもなんか幸せそうだったのなんかわかんないけどみんな楽しそうだった。(骨ライブのこともいろいろ書きたいからもしかしたらいつか書くかもです)

あとは単独ライブ!8月13日納涼の夕べ。これほど幸せな時間はあるのかってくらい幸せでした。浜村さんの坊主には本当にびっくりしたけど、こんなことできるの浜村さんくらいだと思う。芸人さんがすごい人数見に来ていてそれも浜口浜村がそれだけ芸人さんに面白いって思われてたんだと思うし愛されてたんだと思った。単独の感想は別に書いたのでここではこのくらいで。

単独のあとすぐM-1 1回戦が迫っていた、なんのネタやるんだろうと単独から1回戦の間のライブ5回その中で単独でおろしたネタを2分に面白くまとめたふたりは最強にかっこいいと思った。そしてそのネタは本当に面白くて素晴らしくて浜口浜村らしくてとても好きだった。1回戦その日出番が最初の方だったから会場のあたたまりが不安だったけどそんなの関係なく爆笑を取っているふたりはキラキラと輝いていました。

M−1 2回戦まで少し時間があったし自分も仕事がバタバタでいけないライブもあったのだけど、いつの日か浜口さんの様子がおかしいなって思うようになった。何がっていうのはわからないけど雰囲気とか舞台に立ってる感じがなんだかおかしかった。気になってしまって10月初めあたりにちょっと聞いてみた。その時聞いた話しはそれが本当の理由じゃない気がした。きっとそれもあるけどもっと大きい何かがある気がした。結局本当のことは聞いていないからわからないけどその時お笑いにむいてないって思っていたのかもしれない。これは勝手な思いなので本当のところはわからない。

なんだか不安なままの2回戦、浜口浜村はしっかりうけていた。その日は面白い人たちがたくさんいる日だった。うけてる人が本当に多い日で、ぶっちゃけこれはボーダーラインかもしれないと思った。実際2回戦で敗退してしまった。その日はとても悔しかった。浜口浜村が落ちたことではなく本当にうけてた人が落とされていたことだった、うけてなくて知名度だけの人が通っていてそれはおかしいと思った。すごく悔しかった。最終追加発表でその人たちが通ったのでホッとした。でもそこにも浜口浜村の名前はなかった。

そのあとのライブは2人とも落ち込んでて、ネタは自虐するセルフが足されたり、MCなんかでも暗い話しが多かった。なんかうまく笑えなかった。たぶん笑って欲しかったんだと思うけどうまく笑えなかった。だからって浜口浜村を嫌いになることはなかったし一層好きになった。

そのあとはライブの数が少なくてたぶん2回戦後にオファーきたのは断ってるのかな?って思っていた。でもそれば10月の話しでまた11月からはたくさんライブ出てくれるよね?って思っていた。

でも実際11月のライブは増えることはなかった、トッパレAが増えたくらいだった。10月下旬から11月にかけて出るライブは少ないけどなんか2人がすごく仲が良く見えた。そして穏やかな感じがしていた。それは敗退後だからゆっくりとしているのかと思っていた、でもその時には解散が決まっていてだからこんなに穏やかだったんだなって今になって思う。実際解散なんて考えてなかった自分は今年いっぱいはゆっくりするのかな?来年からまた頑張るのかなって思っていた。なんとなく感じる恐怖から逃げたくてそう思いたかったのかもしれない。

11月のライラックブルーMC浜口浜村。おしゃべりが苦手な2人だけどちゃんとエピソード用意していたり進行もちゃんとしていて、浜口さんの企画『アケビのコーナー』は浜口さんの全てが詰まった企画で、自主ライブを思い出させてくれる素敵なものだった。ライブ後後ろの席に座っていた関係者の方の会話が聞こえてしまった。浜口浜村が今年いっぱいで解散すると言うことを...。1番聞きたくないところから知ってしまってすごく落ち込んでいました。ブルーのあとやたらと落ち込んでいたのはこのせいです。けどまだ誰も知らないことだから言えないから1人抱え込んで毎日泣いていました。それから3週間後流石にみんなおかしいと気付きはじめたのかツイッターのTLが不安で溢れかえっていました。そんなTLを見るのが嫌で本垢は見ないようにして、サブ垢しか見てない日々もありました。

そして12月14日今年最後のライラックブルー、この日が最後だってわかっていたから来てほしくなくてでも来ないことはないし、いつもと変わらない1日の始まりだった。仕事終わってダッシュで電車に乗って新宿着いてそこからバティオスまではとにかく緊張してしまってどの道歩いてきたかすらも覚えていなくて、始まりの暗転の時点でもう泣いてしまった私はこの2時間持つのかと不安になった。こんなにつらくても笑わせてくれる芸人さんたちって本当にすごいなって思った。特にルシファーさんは浜口浜村ツィンテルの前というとてもな出番順ででもめちゃくちゃ笑った、やっぱりルシファーさんは天才なんだなって思った。

そして浜口浜村の出番、出てきた時からもう涙は止まらなかった。ネタが『牛』だったこともより後押しとなった。浜村さんがもう何言ってるかわかんないくらい思いの丈をぶちまけるそのネタは今まであまりうけることのないネタだった。なんでみんな笑わないんだ?って言ってたネタだった。そりゃそうだ、知らない人たちはひいてしまうくらい浜村さんの世界観のネタだから。でもね浜口浜村を知っていたり好きな人たちはこのネタ好きなんだよ、実際ブルーで披露したらすごくうけてたでしょ?

浜村さんの止まらない嘆きに途中本気で笑ってしまう浜口さんの姿や、浜村さんが台詞の中に『あんたは面白いんだよ!』って浜口さんにいうところとか、涙と笑いと感動と全部止まらなかった、最後まで浜口浜村は最高の浜口浜村だった。そう、わたしはこの2人が好きだったんだよ、ありがとうって思った。

 

浜村さんがネタ中に言ったあんたは面白いんだよ!は本心だったと思う。うまく言えないのだけど浜村さんは浜口さんに憧れてたんじゃないかなって。

努力家の浜村さんからみると感覚や直感の浜口さんはすごかったんだと思う。確かに浜口さんみたいな人は他にいないなって思う。こんな芸術家のような感性の持ち主は他に見たことない。芸術家すぎて周りの芸人さんが困惑する中でもしっかりつっこんでくれるトップリード和賀さんのツッコミが大好きだった。スパローズの愛のあるツッコミも好きだった。そんな浜口さんの姿を見て眉をひそめたりニコニコしてる浜村さんの顔も大好きだった。

 

浜口さんはお笑いに向いてない人じゃないと思う。どちらかというとお笑いに愛されてた人だと思っている。でも本人が思って考えたことだからそれに対してそうじゃないよ!!なんてことは言えないし言わない。けどこれからもお笑いを好きでいてほしいなって思う。

 

浜村さんは誰が見ても分かる通りお笑いの世界でしか生きていけない人だと思う。ご本人は学歴的に他ではやれないからとかいうけどそんなのは関係ないと思う。お笑いをやるために生まれてきた人だから、お笑いに愛されてる人だから。こんなに優しくて不器用で真面目な人は他にいないんじゃないかって思う。

 

浜口さんが最後のニコジョッキーで『面白いのはむずいもんね』って言ったのがすごく残っていて。むずかしい=笑いにならない伝わらないという意味でよく使っていたのだけど、そんな浜村さんが創り出したネタを誰よりも面白いって思っていたのは浜口さんでそれをこなせるもの浜口さんしかいなかったんだと思う。変わったことをしたい、他にないものを創りたいという浜村さんの思いを1番理解していたんだと思う。だから浜口浜村の漫才は浜口浜村にしかできないし成立しないんだと思った。わたしはそんなネタが大好きだった。うけないといけないのが基本なのはわかっていたけど、それだけじゃない世界を浜口浜村は見せてくれた、だから好きだった。芸人さんにファンが多いのも浜口浜村にしかできない漫才が多かったからだと思う。これからも浜口浜村みたいな漫才を出来る人は現れないと思う。無理だよ、だって2人にしかできない世界なのだから。

これからもしかしたら他に好きな芸人さんが現れるかもしれない、でも浜口浜村を越える人達には出会えないんじゃないかと思っている。そのくらい浜口浜村の存在というのは大きかった。実際芸人さんの中でも大きな存在だったと思う。じゃなきゃあんなにツイッターで悲しまれることなんてないもの、この幸せ者が!!

悲しいことに人間だからこんな思いも年月とともに記憶も薄れていくと思う。だからここに残しておきます。

わたしが浜口浜村を初めて見て5年弱、実際ちゃんと見ていたのは3年弱のファンとしてはとても浅い奴がこんなことを書いていいのかもわからないしこれを読んで嫌な気持ちになる人がいたら本当にごめんなさい。でも最後に。

 

4年前休養した時に辞めないでいてくれてありがとう。

1年前認定漫才師になってくれてありがとう。

浜口浜村と同じ時代に生きて漫才をみれて幸せでした。

これからも応援しているよ。

 

 

大好きだったよ。ありがとう。